運動部でカメラ担当になったパパ・ママへ贈る!スポーツで撮りたいシーン7選!

野球のグラウンドに集合している球児の足元部分の写真

小学生や中学生のお子さんがいらっしゃる、パパやママにカメラのお悩みを聞いてみると、「運動会等の学校でのイベントを上手に撮れるようになりたい!」という声がよく聞かれます。

その次に多いのが「部活のカメラ担当をすることになったので、部活中の子どもたちをかっこよく撮りたい!」という声。
部活動のカメラ担当になったパパやママは我が子だけではなく、他の部員の写真撮影もしなくてはならないので責任重大です。

今回は、そんな部活中の写真撮影を日々頑張るパパやママに向けて、こんなシーンはぜひ撮っておきたい!というオススメの撮影シーンをまとめてみました。

併せて、スポーツ写真でのピント合わせ方や、集合写真での撮影のポイントも紹介しています。
部員たちの動きが速くてピント合わせが難しいとお悩みの方や、集合写真を綺麗に撮るポイントを知りたいという方にもこの記事をお届けできれば嬉しいです。

部員1人1人にスポットを当ててみよう!

バットを振っている写真

やっぱり、これはまず必要というところからいうと「部員1人1人が主役になっている写真」

みんなで写っている写真はもちろんですが、1人1人の頑張りもかっこよく写してあげたいもの。
望遠レンズと呼ばれるアップで写すことができるレンズを使って、主役にしたい部員を画面いっぱいに写してみましょう!

ただ、「それを上手に撮るのが難しいんだよ」という声も画面の向こうから聞こえてきそうです。

特に動きが激しい運動部の写真撮影は、ピント合わせも一苦労。普段、お子さんを撮るのであれば、顔にピントを合わせる(顔のアップを撮影する場合は、目元にピントを合わせる)ことが大事なのですが、試合中など激しく動く子どもたちの顔にピントを合わすのは至難の技です。

そこで部活中の写真では顔ではなく"上半身"にピントを合わせることを意識してみてください。

そうすることで、ピントが全然合っていない写真を減らすことができ、いい具合に撮れたのでは?と思える写真が増えてくるはずです!
顔にピントを合わそうと思い続けると、それが撮影者のプレッシャーになることもあるので、まずはピントが合っている写真を増やしていくことをオススメします。
そうすることによって自然とよく撮れたと思える写真が増え、1人1人のかっこいい姿もしっかり残すことができます!

嬉しい時ばかりではなく、悔しい時もしっかり残す!

1点が入った、その瞬間。ナイスプレーに出会ったとき。

そそんな嬉しい瞬間は写真を撮ろう!という意識も高いので、しっかり撮っているという方も多いのですが逆に、悔しいプレーの時。写真、撮っていますか?

野球部員同士が背中に手を当てている様子の写真

悔しそうな部員たちの顔を見て、つい一緒に悔しい気持ちになりがちですが、そんな悔しいときにもシャッターチャンスは転がっています。
悔しそうな顔。仲間たちのフォロー。一生懸命の応援。
そんなところも、ぜひ写真に収めてみてください。

物語がハッピーだけで終わらないように、人生も山あり谷あり。

でも、部員みんなで頑張って、乗り越えてきたという表からは見えないドラマがこれまでにもたくさんあったはずです。
そのドラマが伝わる、思い出せる1枚はぜひ撮影しておきたい写真のひとつではないでしょうか。

子どもも親も懐かしくなる会場全体の写真を撮ろう!

野球試合の観客席から見た全体のイメージ写真

試合に行っても、つい部員1人1人を撮影してしまいがちです。もちろんそれは大事なことなのですが、そればかりではどこで撮っても同じような写真ばかりが増えてしまうもの。

そこでオススメしたいのは、試合会場や日々の活動場所全体が写っている写真です。

試合会場の場合は、できれば応援している人が写るくらい広めに撮影してみてください(広角レンズと呼ばれるレンズや、レンズキットの14-55mm前後のレンズを使うとこのシーンがより撮りやすいのでオススメです)

試合の日がすごく良い天気だったことやパパとママが応援に来てくれたことなど、試合以外のところで感じたことも思い出せる写真になるはずです!

また、日々の活動場所でも同じように広角レンズ等を使うことにより、広い景色が撮影しやすくなります。
活動中は毎日のように見ていた景色も、いつかきっと懐かしいと思って見る景色に変わります。だからこそ、何気ない日々の中で撮影をしておきましょう。

足元だけ!手だけ!ボールだけ!パーツで撮影をしてみよう!

部員たちが横一列に並んだときの足。部員のシューズが並んだロッカー。グラウンドに転がった野球のボール。
そんな部員の顔が写っていないのに、部員たちを想像するような写真を撮影してみるのもオススメです!

グラウンドのベンチに置いた野球ボールのイメージ写真

ちなみに、そのような写真は「イメージ写真」と呼ばれています。見ている人がその写真から物語を感じやすく、想像力を掻き立てられやすい写真のことです。
プロのカメラマンもイメージ写真を効果的に使うことが多々あります。

このような写真を撮っておくと「なんだかプロみたい!」と思えるような写真が撮影できるので、ぜひ挑戦してみてください!

こんなことがあったなと記憶を呼び起こす、コーチや監督との写真も撮ろう!

部活動のコーチが生徒たちに熱心に説明をしている様子

意外と忘れがちなのがコーチや監督の写真です。もちろんコーチや監督を1人で写してあげても良いのですが、例えば部員たちを指導しているところを写してみるのはいかがでしょうか?

写真を見ると、こんなことがあったなと記憶が蘇ったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。写真には記憶が付随して来るものです。

チームを率いてくれたコーチや監督と部員とのやり取りが伝わるような写真を撮影することで、いつも熱血にサポートしてくれたということや、ここぞというときにいつも声を掛けてくれたことなど、部員1人1人とコーチや監督との思い出のエピソードが写真によってより鮮明に思い出せるようになるはずです。

肩の力が入っていない、自然な笑顔の集合写真を撮るにはどうする?

部活動の写真を撮影していると、撮影するタイミングが出て来るのが集合写真。
部員2-3人でのラフな写真から、部員全員での写真まで集合写真といってもシチュエーションは様々です。

2-3人でのラフな写真を撮る場合は部活中や試合中ではなく、休憩中や試合の帰り道など、部員たちのモードがオフになっているときにシャッターチャンスが訪れます。
試合の前など、少し緊張感があるときにカメラを向けるとあまり子どもたちのカメラに対するリアクションも少ないかもしれませんが、勝った試合の帰り道など、子どもたちのテンションがいつもより少し高いときにカメラを向けてあげるとリラックスした笑顔やちょっとふざけた瞬間など、肩の力が入っていないカジュアルな一瞬を撮影することができます!

一方、部員全員での集合写真の場合。
どんな雰囲気で撮影をするのかにもよりますが、かっちりとした写真を撮る場合は、まず部員1人1人の顔がしっかり見えているかシャッターをきる前に再度確認しましょう。

2列目、3列目とたくさん並んでいる場合は、後列の子どもたちには前の人の肩と肩の間から顔を出してもらうことで顔が隠れてしまったり、重なってしまったりすることを防止できます。
ただ、自分では顔が隠れていないつもりでもカメラ側から見ると顔が全部写っていない時もあるので、そこは要チェックです!

室外に三脚付で置いてあるカメラのイメージ写真

集合写真と撮ると聞くと、大人だけの集合写真でも真面目にカメラを見つめた硬い表情の写真になってしまいがち。
子どもたちを撮っても同じように表情が強張っている写真が撮れることがあります。そんなときこそ、カメラ担当の腕の見せ所です。

チームに合言葉がある場合は「せーの!」でカメラに向かって合言葉を大きな声で言ってもらったり、画面の中で1番ニコニコしている人を探して「○○くんが1番いい顔をしているよ!」と声を掛けてあげたりするのも良いでしょう。きっとざわざわしながら、いい笑顔の○○くんをみんなで覗き込んだ後に、リラックスしたいい笑顔の写真が撮れるはずです。

撮影のタイミングや声掛け1つで、緊張感が伝わる真面目な写真が撮れるか、リラックスした自然な姿が撮れるかは変わります。
どんな写真を撮りたいかによって、意図的に撮影のタイミングや声掛けを使い分けるのも良いでしょう。

     

たくさんの応援が背中を押してきた、そんな瞬間を写真で表現できる?

あくまで部員たちが主役なので、あまりその周りの人たちにスポットが当たることはありません。

だからこそ、コートの中まで声が届くように声を枯らしながら一生懸命応援しているパパたちの横顔、部員たちに声を掛けながら場の空気を盛り上げていくママたちの笑顔など、あまりカメラを向けることがない心強い応援団たちも写しておくのはいかがでしょうか?
卒団後、この写真を見ることがあった時に自分自身も一生懸命練習や試合に打ち込んできたけど、同じように一生懸命サポートして背中を押してくれた人が居たということが写真から伝わって、いつの日かきっと胸をあたたかくしてくれるものです。

マグズの日めくりカレンダー写真

動画だと、伝えたいことをたくさん1つの動画に入れ込むことができます。
しかし、写真の場合は1枚にあまり多くの情報を詰め込むことができません。伝えたいことを詰め込みすぎてしまうと、結果的にまとまらない、何を伝えたいのかわからないごちゃごちゃとした写真になってしまうことが多々あります。

だから、まずは「○○くんのかっこいい瞬間を写真に収めよう!」「この写真では試合会場全体の雰囲気が伝わるように撮ろう!」「○○くんのパパの熱血応援っぷりをしっかり写そう!」というように伝えたいことをシンプルに削ぎ落としていく、1枚の写真に対して伝えたいことは1つに絞ってみることが、伝わる写真を撮影するポイントといえるでしょう。そして、その写真を組み合わせていく、つまりフォトブックにまとめていくことよってここまで撮影してきた物語をより深く、濃く形作ることができるようになります。

ぜひ、そんな部員たちの日々の物語が見えるようなフォトブック作りにもぜひ挑戦してみてください!

※記事内の画像はフォト素材、または弊社のテンプレート画像を使用しております。

この記事を書いていただいたのは

-Rome .photograph(ロメ .フォトグラフ) misato-

Rome .photograph(ロメ .フォトグラフ) misatoさんの写真

思い出すと頰が緩む記憶を届ける写真屋さんとして千葉県市川市を拠点に活動。カメラマンとして、家族写真やウェディングフォトを撮影する傍ら一眼レフ・ミラーレスカメラのカメラ講座も開講。専門用語ゼロの講座がわかりやすいと国内だけでなく、海外からオンライン受講する受講者も多い。大阪芸術大学写真学科卒業。


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